PHOTON

PHOTON:写真と音楽と旅行が好きな理屈屋の日記

ほんとに人生の選択肢って狭まっていくんだってことを実感した瞬間

中小企業診断士の勉強をしています。
このまま学習習慣を継続したいので、合格なら別の資格に挑戦するか、不合格でも中小企業診断士の学習と並行して別の資格の取得を考えており、いろいろ資格を見ています。

私の考える最高峰の資格は、医師、弁護士、公認会計士
次に司法書士、税理士、不動産鑑定士、とかとか続きます。
取れるかなー、どうなんだろうと、資格学校の情報とかで軽く検索してみました。

・医師:
入学試験もさることながら、医学部を6年やって、国家試験、実習して、約10年か?。

・弁護士:
法科大学院3年の学生生活は厳しいし、司法試験予備試験も難しい。
そこを突破して初めて司法試験。司法試験も、3-4年は必要か?合格後も司法修習。やっぱりトータル10年弱か。

もう一度フルタイムの学生をやるっていうのは、家族も生活もあって無理ですよね。


公認会計士:
受験資格は誰でもあるけど、試験合格後監査法人に就職して、実務補習必要。40代半ばになるけど、もう雇ってくれないだろうな。また、監査法人が激務のイメージが・・・。年齢がそれなりになってくると、ライフワークバランスや生活の質が大事になってくる。

司法書士:
かなり難しい試験。できることが限られて、コスパ悪そうだ。大学の先輩が、法学部ではなかったのに、20代中頃に取得していた。すごい。

不動産鑑定士:
実務修習が1年9ヶ月ほど。不動産に知見なく、想像がわかない。かじれば興味がわくのかな?なら、まずは宅建で不動産に興味あるか見てみるか?ニーズ的には狙い目の気もする。

・税理士:
受験資格は今は何もない。簿記1級に合格すれば、受験資格を得られるが、難しそうだ。ただ科目合格なのでゆっくりでもいけそうか?
試験合格後実務経験2年必要なので、転職か経理部への異動が必要。転職は厳しいから、異動申請かな。でも未経験でも異動させてくれるだろうか。
異動さえ通れば、職種転換によるロスは他の資格より少ないか。

・米国公認会計士:
受験資格に会計や経営系の大学単位がいるが、現状はそれすらない。
資格学校が海外大学と提携していて取得は可能。資格学校に50−80万円、受験料などで30万円。とったところで、日本では監査法人くらいしか需要なさそう。年齢的に未経験転職は厳しい。登録には実務経験もいるし。(不要な州もあるけど)
ちゃんとライセンスは取らなくても、試験合格者であれば経理に異動すれば使ってくれそうではある。海外駐在要員として。

とにかく、理系から文系就職してしまった私には既に手遅ればかり。

また、今のキャリアの延長線上にはこれらの難関資格につながるルートはない。
中小企業診断士が1番親和性があった。これをきっかけに何ができるか考えよう。

もう、転職に際しては実務経験がすべてとなる年齢だ。さすがのスーパー難関資格であっても、タイトル保持だけで採用される年齢じゃない。これまで自分が何をしてきたか、無形のスキルを言語化・アピールしたり、活用していかないといけない。
すでにあるスキルや経験・人脈を使って、再構成し発展させるということ。


今だからこその後悔ですが、
・高校の段階で、もっと将来を見据えるべきだった。適当に理系を選び、適当に大学/学部を決めてしまった。そして、ゲームに時間を使いすぎてしまった。(友人とのかけがえのない時間ではあったけども)
好きなこと、得意なこと、自分の特性を棚卸しして整理し、自分にもっと悩み、向き合えばよかった。どれも平均にできるようになるという考えではなく、強みを伸ばす方向でいけばよかった。
欲を言えば、自分が理系の面と文系の面を同じくらい併せ持っていることを自覚し、文系と理系が融合した分野が存在することに気づければよかった。(当時はどちらか100%としか考えられなかった)

・大学の段階で、もっと将来を見据えるべきだった。そして、もっと勉強すればよかった。いや、3回生からは心を入れ替え、それなりにやり始めたので、部活を言い訳にした最初の3年がダメだった。
氷河期だったのもあり、文系の人や医学部生は、資格や学業をがんばっていた(人もいた)。私は理系で、まだ教授の推薦が多かった時代だったので、院にいけばどこか就職はあるだろうと、甘かった。

・大学院時代、ふらふらと道をはずれなければよかった。そのまま理系で進んでいってたら、また違う世界線だっただろう。まあ、人生の寄り道していろいろポジティブな面もあったけど、一つの職種や会社でずっとやる、という職人のような職業観が今よりも強かった時代、有利な生き方じゃないよね。

・社会や経済活動に目を向けるべきだった。(当時は純理系だったのでなかなか無理だったけど) 
社会系や経済系でも数字が必要な分野があり、そこで強みが出せたかも。

・就職した会社がけっこう忙しく、他の道を考える余裕がなかった。20~21時退社がかなり多く、0時も普通だったし。(こういう意味でも残業時間の多い会社は、将来の道を狭める) ただし、その道/その会社で行く!と決めていたら、別に悪いことではない。密度濃く取り組んだ時間は、自分の力になる。この時の経験があったから、今楽できてるとは思う。

こんなことを考えたり、子どもを見ていると、「まだまだこの子たちは将来が始まったばっかりやなー、何でもなれるやん」とうらやましく思いました。
いろいろな資格を調べ、学習期間が必要なこと、実務経験の不足、取得した後に活躍できる期間、子どもたちと自分を比べると、「人生の選択肢って狭まっていくってことはこういうことなんだ」、と実感しました。