PHOTON

PHOTON:写真と音楽と旅行が好きな理屈屋の日記

ヘッドホン SONY MDR-CD900ST を買ってみました。

今の自宅用のオーバーヘッドホンは、SENNHEISER HD 350BTです。
SENNHEISER HD650 → HD580 → HD598と来たところで、有線が面倒になって無線にしました。音質の低下は、やむを得ませんが利便性を取りました。

ところが、14年ぶりくらいにテレビに影響されて、久しぶりにベースでも練習しようかと思ってアンプを引っ張り出しました。
あ、これ標準ジャックだ!

HD 350BTは無線でも有線でも使えます。HD 350BTの穴は2.5mmジャックで、2.5mmオスー3.5mmオスのケーブルが付属します。ところが、ケーブルが細くて短いので、動きが制限されてしまってアンプにつなげられません。
2.5mm→6.3mmのケーブルが見つからないし、2.5mm→3.5mmも短いものか中華製のものしか見つからず、面倒なのでヘッドホンを買うことにしました。

適当に安いのにしようと思いましたが、やっぱり安いものは掛け心地が悪かったり、音質が悪くて耳が痛くなるので、やっぱりそこそこのものを買おうかと思い直しました。
そこで、モニターヘッドホンのSONY MDR-CD900STにしました。そういえばSonyのヘッドホンは初めてです。

簡素な梱包・・・。業務用だから仕方ないか・・。
ひっくり返るイヤーマフ・・・。片耳で使うためです。
ふわふわではなく薄いクッション材・・・。
これまでのSennheiserは、耳がしっかりハウジングに入り、クッションももう少し厚みがありました。でも、これも付け心地はそれほど悪くありません。
側圧は弱めです。


曲を聴くために繋いでみました。
まず出だしからビックリしました!
このクリア感!もやが晴れている状態というか・・・。
各楽器・ボーカルがはっきり分かれて聞き取れます。驚異の解像度です。
ボーカルの息継ぎもはっきり聞こえます。
ベースが埋もれがちで音がつながってブーンブーン言ってるように聞こえる曲もしっかり1音1音分けて聞けます。後ろでかすかになってる装飾音の楽器も聞きやすい。


一方で、
・女声のサ行がわずかに耳に刺さる感じがします。もっとエージングすれば変わってくるかな。
・ボーカルが鳴っている位置が、耳に近いように感じました。楽器も横から聞こえ感じです(物理的に横から鳴っているのですが)。やや前方から鳴っているように聞こえるのが好みです。
・解像度が高すぎるのか、バンドがバラバラで、音だけ合わせたような一体感のなさを少し感じました。別録りしたものを合わせたような。実際そうなのかもしれませんが・・・。
イヤーマフが、蒸れやすいようです。
・耳がハウジングに収まらず、低側圧ながらも圧迫されているので、たまに耳のポジションを変えたり、耳の休憩が必要でした。長時間かけっぱなしはあんまりできない感じです。


ネガの文章量が多いように見えますが、よく聴いて感想をひねり出すとこんな印象を持ちましたが、普通に聴く分にはまったく問題ありません。リスニング用と比べてしまったので違和感のある部分があるかと思います。業務用のモニターヘッドホンなので、リスニング用とは用途が異なることをふまえないといけません。
耳コピしたり、楽器1つ1つの細部を聞くにはとてもよいヘッドホンです。
エレキ楽器練習用なので、十分です。オーバースペックかもしれません。