私はどちらかというと痩せ型。
これまでは全然気にもしなかったけど、最近ちょっとお腹の脂肪や二の腕が増量している。
お腹をつまめば皮だけだったのだが、分厚さを感じるようになった。
周りの人に話しても、服の上からの見た目は全く変化ないので、気にしなくてもいいじゃない、と言われるのだが、脱いだらすごいんです。
やはり新陳代謝が鈍っているのだろう。何より食べたものの分解力と排出力が弱い気がする。
あまり脂っこいものを食べると消化しきれなくなり、胸焼けをするようになった。でも食堂の定食はほとんど肉メニューなのはナイショだ。
一日中デスクワークと、週末も最近は山登りにも行っていないため、運動不足MAXだ。
そこで買ってみたんですよ、歩数計を。
だからといってウォーキングを始めるとか、特に運動をするでもない。
まずは、現状把握のためのデータ採取からだ。実験屋の基本です。
という上の動機は、実は後付けだ。ほんとは旅行のための衝動買い。
私の個人旅行は結構歩く。ぶらぶら気ままな旅の代償(?)として、道を間違ったり、遠回り、無駄な移動も結構ある。1日を目一杯使うため、くたくたになるまで歩く時もある。
旅の仕方は人や目的によりけり。
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か~んと乾いた獅子落としの音が、竹林に響き渡る。
質素なたたずまいの庵の中。
「ヤツは結構歩くと書いているが、では日常生活に比べてどれくらい歩くか、客観的データを用いて1行で示せ。」
「ははっ。仰せのままに」
そういうと男の影は跡形もなく消えていた。
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電機屋に行くと、980円~6000円までいくつか販売されていた。
もちろん100均に行けば100円の物がある。
衝動買いだったため、事前によく調べていない。
でも、おそらく歩数計のキモは振動を拾う精度にあると見た。メモリーやカロリー表示は不要だ。何歩歩いたか、それが重要だ。
よくよく見ると、価格決定要素が見えてくる。
・振動を感知するセンサーが、普通の(特に謳っていない)ものか、3D加速センサーか。
・メモリー(保存日数、個人別)
・歩数をその他の数値に換算(カロリー、消費脂肪量、運動量等)
・表示(多彩な表示、最大値が大きい=99,999歩等)
・その他(防犯ブザーになってる、ギミック等)
・デザイン(薄型、ベルトにつける等)
私のポイントは、
1. デザイン。(旅行に使うので薄い、軽い、かさばらない+スタイリッシュ)
2. 3D加速度センサーは必須
3. 表示が見やすい
4. 日時表示(腕時計は持たないが、ケータイで見るには不便を感じていた。)
これくらい。この条件で絞ると、1800円以下は1,2で落選。4,000円を超える機種は多機能過ぎて、無駄が大きい。しかもやや重いか、大きい。
そこでチョイスしたのは CITIZEN 歩数計 TW600。(よ~やく商品紹介にたどり着いた)
チョイスの理由は、
(1) まずはデザイン!(きれいな写真はメーカのwebを参照して。)
ホワイトを購入したが、べたっとした塗りの白色ではなく、ラメを細かく細粒化したような物が含まれているように見える。クルマで言うとパールマイカのようなイメージ。)それをクリア塗装している感じ。結構高級感のある塗装だ。
薄いし、軽い。ポケットに入れても歩数計だけはもっこりしない、邪魔にならない。歩数計は裏方のアイテムなので、主張してほしくないのだ。
(2)加速度センサー搭載
ポケットに入れる以外にも、鞄に入れていても反応するそうだ。
早速2000歩数えながら歩いてみたところ、約10%多めに表示される。計測中に監視していたところによると、常に10%多めであるようだ。つまり、500歩で50歩、1000歩で100歩誤差が出てくる。
他の歩数計を持っていないので、この精度がいいか悪いか分からない。
しかし、常に約10%誤差があるということが分かったので、実際の歩数がほしければ9割と見ればよいいため、それほど問題ではないように思う。
歩き方も関係しているかもしれない。たぶんSinのようにきれいな上下運動(このような形→「~」)をした場合は正確なのかもしれないが、アンドロイドじゃないので(このような形→「从」)のいびつな上下運動になるはず。この例「从」で二つ目の頭も1歩としてカウントしているのだろうか。
(3) 14日保存のメモリー
データをとるために、家計簿を利用して計測数を記録したい。でも毎日記録つけるほどマメではないし、旅行や忘れ等もある。14日保存してくれると、安心。
(4) 価格
メーカwebを見てもらえば分かるが、その他にも結構機能がある。
これで2,000円(購入価格)!もっと安いところもあるだろうが、衝動買いできる値段だ。
さて、早速海外旅行に行ってみた。
正味旅行した期間中(その日の大半が移動という日を除いて):平均23,000歩
日常生活(歩き少ない):3,000~4,000歩
日常生活(歩きやや多い):6,000~9,000歩
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か~んと乾いた獅子落としの音が、竹林に響き渡る。
質素なたたずまいの庵の中。やや薄着色に変色した障子紙には十円玉ほどの穴が開いている。秋風が穴を通り、庵の中へ。セキュリティー装置は一切ない。やすやす潜入を果たした秋風は男のほおをなぞる。
「戻ったか、寒かったであろう。して、首尾はいかがであったか?」
「ははっ。日常生活では約4000歩のところ、旅行では約23,000歩、旅行では6倍ほど多く歩いております。」
「ふむ、そうであったか。すると旅行に出ればヤツにとってはダイエットになる訳じゃな。わらわは満足じゃ。」
「はっ、さようでございます。ただ、旅行では大食いになることを忘れてはいけませぬ。」
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