PHOTON

PHOTON:写真と音楽と旅行が好きな理屈屋の日記

今度こそバイク買うぞ!Speed 400の試乗と、CBR650Rを見に行ってきた。

昨年秋~年末に気になるバイクの発売が発表されました。ホンダのCBR650RのE−Clutch仕様(以下CBR)と、トライアンフのSpeed400です。

 

CBRはスポーツ性が高く、Speed400は速さを求めていない伝統的な造形で、全然特徴が違います。

CBRはE−Clutchの技術と最新の乗り味に興味があります。一方、Speed400は、そのスタイルと、小さく軽くて取り回ししやすいことによる乗り出しやすさが魅力です。

駐輪場が狭いので、何度も切り返したりお尻を上げて動かしたりする大型バイクは、乗り出すのに一苦労です。

数年前にMT-09トレーサー乗っていました。隣にキチキチにバイクを置かれる駐輪場からの出し入れが大変で、使用頻度が少なくなりました。(今のカブでも乗り出しがおっくうなので、駐輪場まで行くのと、そもそも出かける腰が重いのが真の原因かもしれませんが)

その後、Speed400は発売され、CBRも いよいよ6/13に発売決定となりました。

 

最近、初夏の気候がとても気持ちよく、ツーリングしたいなあ、という思いがこみ上げてきました。

しかし、なんだか購入へのステップを踏み出せずにいました。「バイク屋って基本対応悪いよなあ、Googleレビューでも対応悪い口コミ多いしなあ」と、近隣店舗のレビューを見て、訪問をひよっていたのです。少し前に、ミニバンを見に3社に行きましたが、トヨタでかなりの塩対応だったのが思い起こされます。

 

ウジウジしていたのですが、たまに来るんですよね。確変期が。「今日は絶対バイクを見に行くぞ!」の精神のもと、有給をとって朝イチで行くことにしました。

 

まずはトライアンフのお店から。前にもボンネビルの修理で訪問したことがあります。

 

到着してすぐに店頭にSpeed 400の青を発見。写真で見るよりかっこいい。タンクやエンジン周りの質感が思ったよりいい。

 

早速お店に入って、購入検討していてSpeed 400を見たいのですがー、というと、店先のその青色を、見やすいように前に出してくれました。

 

近くでじっくり観察。水冷だけどエンジンがフィンの造形となっていて、クラシックな印象を保っています。

跨ってみました。ハンドルを握ってみると、少し大きく腕を広げる感じになります。もう少し脇を絞めたいかも。

 

バイクを縦に起こすと、軽っ。ボンネビルは、よっこいしょという感じですが、こちらは段違いに軽い。

足つきは全く問題ありません。べったり靴が地面につくし、安定しています。前傾もほとんどありません。楽な姿勢です。

 

イグニションをオンにしてエンジンを始動します。最初、スタートスイッチを押す時間が短かったのか、プスンと切れてしまいました。次に心持長めに押してエンジン始動!ブロンウオンウオンと、いい音がします。そりゃボンネビルの重厚な音にはかないませんが、それでも400にしては重い音の成分もあり、とてもいい音で、好きになりました。Youtubeでいくつも試乗動画を見ましたが、音や質感は動画では完全に再現できません。現地で現物を見て現実を把握することは大切です。

 

おお、いいなあ、とか言っていると、試乗してみますか?とのお言葉が。何の準備もしていませんでしたが、ヘルメットだけ貸してもらいました。

店内で誓約書にサインします。対人対物はありますが、車両保険はついていないので、傷をつけると全額自腹での賠償となります。緊張する・・・。

 

コースは店の周りを周回します。地図や写真で丁寧に教えてもらいました。

特に制限時間は設けておらず、次に試乗予約は入っていないので、好きなだけ乗ってくださいとのことでした。

 

早速発進して交差点で赤信号の停止。青信号になり、左折しました。ごく低速ですが、すいっと軽く曲がります。ボンネビルは軽々しく曲がりません。倒れにくいんですよね。Speed 400は軽く倒れてくれる印象です。

 

その次は直線です。アクセルを開けると、トトトト(クレッシェンドで)っと、フワッとでも力強いトルクが押してくれます。図太いトルク感ではありません。でもすぐに制限速度に達してくれます。当然ですが、余裕しゃくしゃくです。
カブはけっこうエンジン回って一杯一杯感がでます。
トレーサーはドドドという感じではなく、コーという感じ。アクセルはほとんど開けずに制限速度に達してしまいます。

 

エンジン音の心地よさと、車体の軽さ、十分なトルク。そしてスタイリング。

少し乗っただけですが凄く気に入ってしまいました。慣性に負けずにブレーキも十分きいてくれており、しっかり止まります。

 

乗って気づいたのですが、ギアが6速まである!これは嬉しい。あんまりエンジンを唸らせて走りたくないので、高いギアを使う癖があるんですよね。

メータは速度メータが針、回転数がデジタルです。

 

いや、ほんと乗りやすい。とても快適でした。

時間的にはもっと乗れそうでしたが、借り物バイクは怖いので試乗コースを2周するのにとどめました。

 

2周目はエンジンの温度が上がって、ファンがウォーンと鳴っていました。もうちょっと音を抑えてくれるとなおいいかなと思いました。

しかし、エンジンからの熱は、900CCと比べるのもあれですが、ボンネビルよりは全然熱くないです。乗っていたボンネビルは空冷だったのもあって、夏でも湯たんぽを抱えている上、信号待ちでは熱がもわーっと上に上がってきます。

水冷のトレーサーは、多少マシですがやっぱりけっこうな熱さを感じました。

スピード400も熱を感じますが、排気量が半分以下なだけあって、その熱量は多くありません。まだ本気の夏ではないのですが、レビュー目線で気にしたら気になる程度です。

 

シートは、短時間なので判断は下せませんが、適度な柔らかさがあります。乗り心地はいいです。

 

ちなみにガソリンはハイオクです。

 

価格が安いのでもっと質感や乗り心地を犠牲にしているのかと思いましたが、全然そんなことはありません。いや、ほんと、売れると思います。

バイクのできはいいので、課題は、壊れやすいし部品・工賃も高いという外車のイメージの払拭と近くのディーラーという販売網の充実かな。

 

壊れやすさについては、トライアンフの店員も、「まあ外車なので、当たり外れは大きい」とか、「Speed 400は新設計なので不具合がこれから出るかも」、・・・とか言っていました。

 

でも、試乗車をしっかり準備して、まずは乗ってもらってという戦略はいいと思います。特に最近はインフルエンサー活用戦略が見られます。

 

Speed 400は、試乗動画がけっこう上がってきています。SNSの情報は参考にしつつも、乗ってみて自分で判断するのが良いですね。

ボンネビルに乗っていた私は当初は、400CCだし、外車にしては安価な価格設定なので、それほど期待していませんでしたが、良い方向で裏切られました。Youtubeでも、予想より良かったコメントが多く、おおむね同じような感想です。

 

試乗を終えて、お店でまたバイクを眺めます。他の試乗者のボンネビルと見比べたり、細部を確認したりしていました。

価格についても聞いてみました。本体は699,000円ですが、諸費用込みで、乗り出し82万円でした。

 

納期は、秋口と言っていましたが、余裕を見ているようで、7、8月には入りそうな感触です。

バックオーダーを抱えているが、月末にははけそうだとのことでした。

たぶんトライアンフジャパンから各ディーラーにノルマ(強制配賦)があると思います。ただし、何台ディーラーに割り当てされるかは、分からないと。

バックオーダーがなくなると、割当てで強制的に引き取らされるものの、お客がついていない(売れていない)状態はディーラーとしては資金繰りにも精神的にもきついと思うので、バックオーダーがなくなってきたら、価格交渉の狙い目なのではないかな。

 

最後に、全体の姿を目に焼き付け、もう一度エンジンをかけてもらって音を耳に焼き付けてお店を後にしました。

 

次に、少し休憩をしてホンダCBR650Rを見に、ホンダドリームへ行きました。

 

平日、一人だけ商談していましたが、すいていました。CBRの購入を検討していて見せてもらえませんか、と声をかけました。

機種を最後まで言うのを忘れていたので、どのCBRですか、とありましたので、E-ClutchのCBR650Rですと伝えました。

 

すると、今は24年モデルは店頭にありません。近隣の店舗ならあります。という話でした。近隣といってもまた40分くらいかかります。

そこで、中古としておかれている23年モデルを見せてもらうことにしました。

 

E-Clutchがないのと、カラーリングが異なること以外は一緒とのことで、またがらせてもらいました。

やや前傾で、やはり速そうな姿勢。脇が締まって、幅は思ったより狭い感じです。

腕に体重がかかったり、腰が痛くなりそうなまでの前傾ではありませんが、実際ツーリングで長時間乗った場合はどうでしょう。

ただ、少なくとも街乗りでは問題なさそうな乗車姿勢でした。

 

また、パッセンジャーのスペースが狭いので、荷物はあまり乗せられなさそうでした。

 

バッテリーは抜かれていて、エンジンはかけれませんでした。

 

納期については、ウインカーの部品の供給難で、遅れていて秋口以降か年末かも、という話でした。

冬に入ると、また乗らなくなりそうで、それなら来年かなー。でも、予約の順番には並んでおかないと、来年の夏にも手に入っていない可能性があります。

予約は順調なのか、赤色で10台以上、黒で10台弱の予約が入っているようです。赤の方が人気なんですね。

 

E-Clutchは、ほんとにエンストしないらしいです。いうなればカブのように。

信号で停止したときは、自動でギアポジションが変わるわけではないので、クラッチペダルを足で操作して、Nや1速まで下げる必要はあります。

また、E-Clutchは少し出っ張るので、転倒時はおそらくE-Clutchにダメージを受けるだろうから、エンジンスライダーの登場待ちですね、とのことでした。

あとは、E-Clutchが足に当たるかな、とも思いましたが、たぶん大丈夫でしょう、とのこと。

 

CBRもほしくなりましたが、納期が遅いことがネックでした。トライアンフの方は、夏休みまでに手に入りそうなことと、試乗して私の中で高評価だったこともあって、かなり購入のマインドが高まりました。

今日はここまでですが、土日にスーパーカブで遠出しながら自分自身で自問自答して、来週には決めようと思います!