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PHOTON:写真と音楽と旅行が好きな理屈屋の日記

レンタルバイク Ninja650

レンタルバイクを借りてみることにしました。

都市部に住んでいるのですが、すぐ近くにはレンタルバイクを

やっているところがなく、電車と歩きで50分くらいのところに行くことにしました。

 

バイクは雨がとても嫌いな乗り物です。

雨に打たれながら走っていると、「ほんとなんでこんな苦行してる

んだろう」、と悲しくなってきます。そのため、晴天が確定してから

予約を取りたく、でも天気を気にしていたのと、ほんとにレンタルするか?

という決心がつかず、決心がついた頃には、もう営業時間は終わっていて、

当日飛び込み予約になったのでした。

 

車種は、今日はNinja650な気分。

レンタルバイク屋さんに到着したら、「当日飛び込みはできるだけ

避けて下さい」、と釘を刺されました。

どうも倉庫から出したり、準備する必要があるようです。

はい、次回から予約するようにします。

 

少し待って、手続きをはじめます。契約の内容についても、

説明があります。

この契約については、「レンタルバイクについて」という

別のトピックに書くことにして、今回は、Ninja650に絞りましょう。

 

手続きをしている間、車体の準備もすすめ、手続きが終わったくらいに

車体も出てきました。思ったより小さい、というのが最初の印象です。

外観はかっこいいですね。

Ninja650 '18モデルの車体の説明を受けました。

 

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クラシックなトライアンフボンネビルに乗っているので、

今となっては当たり前かもしれない装備でも新鮮です。

 

私の乗っている'05年トライアンフボンネビルは、

 ・キーの差し込み口は、迷子の上、落ちそうな場所。(ハンドルポストではなく、横)

 ・ハンドルロックキーとメインキーは別!キーじゃらじゃら言わしてろ。

 ・スピードもアナログメーター上等!針がしびれるだろ。

 ・ガソリン計?んなもんないよ。自分で燃費と距離から推定しろ!

  リザーブはつけとくから、ガス欠になったら止まるから分かるだろ。

 ・ヘルメット?ミラーに引っかけとけ。盗難には注意な。(ヘルメットロックなし)

 ・何速に入っているか分からない?覚えとけ!Nだけはランプ表示してやろう。

 ・車検証は自分で管理して持ってな。(シート下に車検証入れや隙間無し)

 ・ABSって何?おいしいの?(ABSなし)

 

またがってみてやはり、小さっ、と感じました。

それは、股ぐらがスリムなのと、ハンドル間(両腕の間隔)が狭いからなのかもしれません。

トライアンフボンネビルは、アメリカンほどではないですが、わりと大名乗りが可能でした。

私は、175cm, 66kg痩せ型、短足です。ボンネビルも、Ninja650も両足はべったりつきます。

Ninja650の方が、わずかにしっかり足がついている感覚です。

これはボンネビルは、変速ペダルがちょうど足を下ろしたところにでっぱているからかもしれません。

 

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Ninja650は、パッセンジャーシートが小さく、ここには余り荷物は積めないように思われました。

両サイドが拡張できる直方体のシートバッグを持っているのですが、

拡張した場合、パッセンジャーシートのプラスチックの部分にも、

シートバッグの拡張部分が擦れそうです。

また、ボンネビルのような運転者のシートとパッセンジャーシートが

つながったシートでは、大荷物の際に少し運転者のシート寄りの部分へ

侵食することで、荷物面積を増やすことができます。

Ninja650は、運転者のシートとパッセンジャーシートに段があり、

荷物面積は増やせなさそうです。

 

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さて、出発です。

レンタルなので、半クラッチの感覚には慣れていません。

少しアクセルを回そうとしたとき、エンストしてしまいました。

ボンネビルよりトルクが薄いです。少し回し気味に発進します。

 

信号で停止します。ブレーキは、さすが、よく効きます。

リアブレーキは少し遊びが多いようでした。

また、リアサスペンションが少し弱くて、ふわふわしています。

リアサスは調整できるので、自分のバイクなら好みに合わせることが

できるようです。

 

次にすぐに高速道路に入りました。

加速は十分です。いつの間にか60-80kmになっています。

 

6速 4000回転くらいで、微小振動がお尻を襲います。

電気風呂に入ったように、ほんとにピリピリします。

おそらく、時間がたつとしびれるのではないかと不安です。

残念なのですが、このときの速度は80kmくらいで、私は高速道路では

これくらいで巡航しています。常用の巡航速度で、この微小振動はつらい。

 

 

カウルがあるとほんとに快適です。カウルの防風効果は肩くらいまで。

頭は風は当たりますが、整流されており、カウル無しネイキッドの場合の

暴力的な風ではありませんでした。

 

姿勢は、全然きつくはないですが、さすがにボンネビルよりは少し前傾です。

30分ほど乗っていたら、ちょっと手がしびれてきました。

手に重みをかける姿勢がよくないのかもしれません。

 

30分ほどずっと同じ姿勢だったので、腰も少し固くなりはじめてきました。

伸びをしたりとか、座るポジションを少し変えようとしましたが、

車体の小ささから、あまり大きなリポジショニングはできないようでした。

高速運転中なので、大きなアクションはできないです。

せめて、後ろにずらそうとしたところ、パッセンジャーシートの間の

段のところの辺りは、微小振動が大きく、お尻がピリピリします。

これは耐えられません。

パッセンジャーシートの間の段が、ちょうどバックレストのように

なるかと思いましたが、背中を当てるには、余りに遠く、バックレスト

のようには使えませんでした。

 

次は、もう一度市街地です。

ストップアンドゴーの時、ギアを上げたら、後ろから背中をドンと

押されたように、急にエンジンパワーがつながった感じになります。

私は、燃費も気になって、すぐにギアを上げてしまうのですが、

もう少し回転数を上げてから次のギアに行った方がよいのでしょうか。

 

Uターンや、前から駐輪してからの出発を経験しました。

車体が軽いのと、回転半径が小さいこと、足がべったりつくので、

取り回しは楽です。

 

次は、カーブの多い広めの峠道です。

緩やかなカーブはきれいに曲がってくれます。

急なカーブはちょっと怖い。人のバイクですし。

トライアンフボンネビルの記事で、散々曲がらないと

書いていたのですが、同じくらい曲げられませんでした。

今はバイクとの信頼関係が確立しておらず、重心を預けることが

できていませんが、自分のバイクだったら、もしくは、

もう少し慣れたら、重心を預けることでもっと旋回できる気がします。

ボンネビルでは感じた、変なリアを中心に回る感じもなく、

当然曲がりやすいです。後は、私の腕前しだい・・・。

 

今回の試乗では、燃費は34km/lほどでした。半分以上は高速道路でした。

 

ざっと、Ninja650をレンタルしてみての、感想です。

 

まとめると、

 ①走る。曲がる。止まる。は、今よりずっといい。

  加速も優秀。

 ②取り回しがしやすい。(軽い、小さい、足つき良好)

③燃費良好(今回は高速道路半分で、34km/l)

 ④6速 4000回転くらいで、微小振動が出る。

 ⑤前傾がややあり、手がしびれやすいかもしれない。

 ⑥パッセンジャーシートに微小振動が出る。

 ⑦パッセンジャーシートが小さく、積載性が小さい。

 ⑧650ccの排気量が、今(865cc)よりやはりトルクが薄いと再認識。

  (Ninja650に限った話ではなく)