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PHOTON:写真と音楽と旅行が好きな理屈屋の日記

氷ノ山登山2

山頂でランチにして、降りることにする。 同じ道を通って帰るのもイヤなので、来た方向と逆の登山道から下山する。
笹が多い。西日本唯一の湿地だそうだ。 DSC_5782.jpg 三の丸ポイント DSC_5807.jpg 途中に避難小屋が。 DSC_5810.jpg
ここの下りは比較的すいすい。ただ雨でじゅくじゅくしているところが多い。またヘビも多く、熊に注意の札も数個あり、誰も通らないので、とても心細い。脇の笹がカサカサって鳴ったら、ビクンと驚いてしまう。たいていは鳥かヘビだが、何となくクマー!のような音もあって。変な鳴き声もするので不気味。もう独りで歩けない。不気味な風が強すぎて。 で、車道まで降りてきた。あれ?おかしいな、思ったところと違うような。脇の立て看板を見てみる。写真の⑪のところ。
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げげげげがく〜(落胆した顔) 車をおいているのは①のところ。しまった道間違えてる!!しかも、ここから、17kmもある。がく〜(落胆した顔) 歩いていく?時速4kmとしても4時間以上かかる。でも、仕方ない。この場所は林道で、当然バスなんかこない。ケータイのナビで、現在地を確認して、とぼとぼ歩き出す。こんな林道、ほとんど誰も通らない。2台ほど単車を見たくらい。
1時間くらいアップダウンの林道を歩いて大段ヶ平ルートの登り口に来た。看板を見る。 DSC_5812.jpg
ここから、神大ヒュッテまで登って、東尾根ルートで下山すれば戻れそう。林道はまだ12kmあり、登山道は6km位に見えた。ただ林道は砂利道だが登山道より整っている。どちらにしようか迷ったが、登山道にした。理由は、林道は結局アップダウンはあるし、大段ヶ平ルートは易しいファミリー向けとの記述があったので。 しばらく登るとまた避難小屋。道中、誰かが竹の杖を捨てていたので、使わせてもらうことにした。杖があるとないとでは足への負担、疲労が全然違う。今まで迷って買えてなかったけど、今度は買う!
DSC_5816.jpg DSC_5821.jpg 登り初めて1時間くらいで神大ヒュッテ。 DSC_5824.jpg
ここの交差点で東尾根ルートに入る。 もう足はまめができて棒のようになっている。それでも力を振り絞って足を進めた。
降り始めて結構行った気がしたくらいに人面岩。見えますか? DSC_5832.jpg さらに避難小屋。 DSC_5834.jpg
ここから東尾根登山口へ降りていく。しかしここの道が強敵。木製の階段がずっと続いている。階段は足への負担がとても大きく、ガラスの足が壊れてしまうかと思った。たった800mなのに30分を使った。
東尾根登山口の登り口。林道と合流するところ。 DSC_5843.jpg
ここから林道で車のある福定親水公園の駐車場へ。途中氷ノ山国際スキー場の横を通る。
今日は中秋の名月。満月も山の端から顔を出す。 DSC_5848.jpg
19時、やっと車まで戻ることができた。ここから運転して家に帰ってきた。疲れた。ホントに疲れた。
今日の行程を図示してみた。 kouteihyou.jpg
どのくらい歩いただろう。9時から19時まで、単純計算では10時間。。。しかも山道。もう当分山登りはいいわ。 今日の教訓  ・水、食料は多めに。お菓子も持って行く。    登り3時間、下り2時間で計画していて、水1リットルと、狐寿司7個しか持ってきてなかった。ほとんどハラペコのまま歩いていた。水も1リットルでは少なすぎて喉が渇いたままだった。沢の水は怖い。  ・地図は絶対にいる。できればコンパスも。    実は、地図を持ってくるのを忘れていた。看板はポンチ絵で詳しく書かれてなくて当てにならない場合がある。ただし、今回道を間違えたのは、山頂での看板をよく見てなかったため。  ・杖はあった方が良いではなくて、絶対いる。    運良く大段ヶ平登山口近くで手頃な竹を見つけたが、初めから持っていたら、疲労がもっと少なかったと思う。  ・過信するな。こまめに確認しろ。    今回のもっとも大きな原因は、コレ。正直、なめていた。適当に行って適当に帰ってこようと思ってて、心が緩みまくりだったため多くの忘れ物をしてしまった。事前のルート確認も不十分。 道をロストして、遭難、事故、クマー!の出没がなく、山の中で真っ暗にならなかっただけよかった。この点ではお地蔵さんに祈りが通ったのかも。