PHOTON

PHOTON:写真と音楽と旅行が好きな理屈屋の日記

オーストリア旅行(5日目ウィーン)

今日は4時半に目が覚める。オーストリアに来てから目覚ましを使ってないが、寝坊はしない。十分早く寝ると、何時間かで起きるようだ。

目が覚めた後、昨日の旅日記をつける。

6時くらいにまた眠くなって二度寝する。今日も雨なので、散歩に行くのをやめた。

朝の部屋からの様子

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次に目が覚めると7時20分。身支度を整える。このホテルのバスルームには浴槽がある。田舎の街なのだが、宿泊設備のレベルは高い。行き届いてきれいだ。

また、このあたりの宿はどこもある程度の日数滞在する人向けの宿だ。週貸しのアパートメントもあるし、そうでなくても1泊だけ、1人だけとなると追加料金がかかる。

また、ベッドアンドブレックファースト(1泊朝食つき)が多い。昼や夜はカフェやレストランがいろいろあるからそこでとる。日本だと素泊まりの次は1泊夕食つきとなり、宿と夕食がほぼセット、夕食で宿を選ぶくらいだ。

朝食はやはりビュフェット形式。パンとトマト、チーズ、ヨーグルトがありやや種類は少ない。しかしイチゴのヨーグルトはおいしく、十分だ。

1時間ほど朝食に時間をかけ、部屋に戻る。もうバスの時間が迫っており、のんびりできない。このバスを逃すと一時間待たなければいけない。

早々にチェックアウトをする。そういや昨日チェックインせずに、掃除のおばさんに部屋に案内されたので名前や住所を書かなかったんだ。

バス乗り場で10分ほど待って、10時にバスが来た。昨日経験したし、今日は終着駅で下車するので大丈夫。(行き先の液晶は今日はOFFになっていた)

知り合いなのか、知り合いじゃないのに気さくに話しているのか、おばさん・おじさんがよく話をしていた。フレンドリーだ。

おっと、電話の声がでかいビジネスマンもいた。メモ書きを遠めに見ると~ユーロとかなんとか。株の取引かな?

雨で景色もよくなく、うつらうつらしながら一時間、ザルツブルクに到着。途中ミラベル宮殿前の広場では市場をしており、気になった。

バスから急いで撮った市場の様子

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ザルツブルク駅で切符を買い、またOBB ECという特急(?)に乗る。今回はすでに結構な人が乗っており、席があまりない。車両を移動して最後尾で見つけた席は6人がけのコンパートメント。

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指定席に使用されるのか席に番号がふってあり、コンパートメントの入り口にカードを入れるようになっている。でも人がいないので今は使わせてもらう。切符拝見のときも特に何も言われなかった。

ここまでの日記を車内でつける。車内にはコンセントもあるのだ。ネット環境はない。

後はぼ~っと車窓からの景色を見て、いつの間にかうつらうつらする。

車窓の様子。

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ふとコンパートメントのドアが開いて学生と思しき女の人が入ってきた。

ウィーンは晴れ。助かった。

14時半にウィーンの西駅に到着。すぐにホテルに移動する。このあたりは一度経験しているので迷わずにGO。

ホテルに荷物を置いてちょっと休憩。今日はこの後、とあるところでアポイントメントがあって、そして19時からコンツェルトハウスでウィーン交響楽団の演奏会がある。スーツに着替えて出発する

ホテル近くの路面電車に乗る。路面電車は初めてなのだが、もう雰囲気に慣れて、不安はなくなってきた。新型車両だったので、電光掲示板に行き先表示があり、ノープロブレム。

また手持ちの路銀が少なくなったので、ATMで引き出す。国際キャッシュカードは便利ダナー。昔だと現金かトラベラーズチェックだったが、今やどこでも直接そんなに高いレートではなく引き出せる。

とあるところで、1時間半くらい時間がかかってしまい、19時まで残り1時間となった。30分前の6時半には行っておきたかったが、ホテルに荷物を置きに行きたい。大急ぎでホテルに戻るが、路面電車がなかなか来ない上にすごく混雑していた。大体10分おきくらいの運行のようだ。

ホテルに戻ってすぐにまた路面電車に飛び乗り移動する。コンツェルトハウスの場所もよく分からないが、間違わないよう車内の表示、外の景色、地図を交互に見て逐一確認する。

路面電車を降りてから徒歩ダッシュでコンツェルトハウスに行き、チケットを受け取る。

さあ、やってきたぞ。中に入るとすぐが荷物預かり場となっており、1.10ユーロで預かってくれる。また映画のような社交場になっており、貴婦人や紳士が談笑している。まったく雰囲気が映画のそれ、ブルジョワで、気後れしそうだった。

紳士はスーツ(カジュアルなスーツの人や、かっちりしたスーツの人も)、婦人もドレスアップ。男性も女性も、着く席にもよるけど、結婚式並みの服装だと、ドレスアップしている部類に入るかなと見る。思ったよりカジュアルスーツの人が多い。しかし鏡を見て、身だしなみを整えている人は結構いて、やはり服装には気を使わなくてはならない。

席が分からないので、近くの係員にチケットを見せて席はどこ、とたずねる。私の席は3階。扉は閉まっており、どこからか合唱の歌が聞こえてくる。こりゃ始まってしまったか・・・、とがっかりして席の確認のためにチケットを見る。

開演 19:30

時間を間違っていた・・・。まだ30分もある。こんなに急いだのに。でも助かった。

入場ができるまで扉の係員がパンフを売っているので買う。2.60ユーロだがさっき席の場所を聞いたので3ユーロ渡しとく。中身はドイツ語で解説文はよく分からない。

演目は、

Winener Symphoniker (指揮: Thomas Dausgaard)

Richard Strauss Konzert fur Oboe und kleines Orchester

Anton Bruckner Symphonie Nr.2

実はどちらも知らない曲・・・。寝ないで聞けるかなあ。

下から、平土間、Loge、さらに上とあり、私はLogeという6人のボックス席。

座ってパンフを見たり、オペラグラスで台上で練習しているバイオリンを見たりしてすごす。

ずいぶん人もそろってきた。

自分の席から見渡した限りでは、黒髪のアジア人が3人見えたが、少ないようだ。話さない限り、中国人か韓国人か日本人か分からない。昔は服装や女の人であれば化粧を見れば何となく分かったが、今はよく分からない。

隣のボックスの一番前に座っている女の人が妖精のようだった。しかしジーンズ。この妖精さん、次のブルックナー2番の3楽章が終わって退席していった。それにしてもそこは高い席なのに、いかにもこんなの普通です、と言わんばかりの服装と、途中退席。お嬢様なのだろうか。

すると客席のライトが小さくなり、台上が明るくなる。

1曲目のオーボエ協奏曲は、Francois Leleuxという人がオーボエ。顔を真っ赤にして踊るように、オーボエを振り回しながらの演奏。アンコールでも超絶技巧を見せ付ける。

平土間の席で誰かが何かを落としたのか、突然バタンと言う音が響いた。音響のよいホールだけに本当に響き渡った。指揮者もオーボエソロも一瞬音のほうを見た。観客も音のほうを見ていやな顔をする。

残念ながらこのハプニングで気持ちが途切れてしまった。

2曲目のブルックナー交響曲第2番は・・・、曲をあまり知らないのでコメントがつけられない・・・。とにかく、CDで聞いているようだった。

この後のアンコールはなく、終演とともに人の流れが出口に続く。

私もホテルへと戻る。演奏に集中していている間は空腹感はなかったが、終わったらどっと空腹感が襲ってきた。

ホテルへの帰りにマクドでマックメニューを買ってホテルで食べる。6.17ユーロ。やはり日本より量は多い。食べきれず今私の手元に残っている。

23時くらいに寝る。今日もかなり疲れた。十分睡眠をとっているはずだが、回復しないのだろうか。やっぱ畳でないと落ち着かん・・・。

今日は写真が少ない。演奏会にカメラを持って行っていないからだ。一眼レフだと見た目もシャッター音も目立つし、やっぱり社交の場でカメラで撮るのはちょっと野暮かと思って躊躇している・・・。