PHOTON

PHOTON:写真と音楽と旅行が好きな理屈屋の日記

オーストリア旅行(6日目ウィーン2)

今日は6時に目が覚めた。目が覚めて旅日記を書く。 今日の予定は・・・、16時から楽友協会でウィーン少年合唱団、20時から同じく楽友協会でモーツァルトの演奏会。それまではどうしようか。 ここのホテルは一日目、ウィーンについてすぐに泊まったホテル。ちなみに45ユーロの安宿。といっても日本円に直すと約6000円。ホテル予約サイトで見つけたのだが、中心地に近い中で一番安かった。 まあ、部屋でネットできるし、特に寝るところにはこだわらないのでいいや。(来たときは思ったよりいいな、と言う評価だったが、ザルツブルクとサンクトギルゲンで同じような値段だがもっとグレートなホテルだったので、少し評価が変わったかも。) 7時半に朝食。 朝食はパン、ソーセージ、トマト、チーズ、ヨーグルトをよそう。チーズとヨーグルトはよかった。パン食はさすがに飽きてきた。ご飯が恋しい・・・。 今日は(今日も?)出遅れないように、朝食は手早く済ませて、9時前に出発。(ぜんぜん手早くない・・・)。もう何回か乗ったように、路面電車ウィーン大学の近くの駅に行く。その先はリンク(市街地の中の中心部分)を周回する路面電車に乗ろうとするが、様子が変だ。 路面電車が通るはずのところでデモ行進が行われている。 まあ、バンドや風船配りもあったりでお祭りのようなものだ。 デモの様子 DSC_9212.jpg DSC_9213.jpg DSC_9215.jpg Tag der Arbeiten  つまり、労働者の日。今日はメーデーオーストリアは祝日だった。 DSC_9216.jpg 市庁舎前に集合する群衆。 DSC_9220.jpg 国会議事堂と群集。 DSC_9227.jpg 特に行き先は決めてなかったが、このデモのせいでリンクを周回する路面電車が休みとなっている。そのため、デモを見る目的もあって、歩いて国立オペラ座へ歩いていく。 国立オペラ座近くのインフォメーションで、ウィーンカードを購入する。18.50ユーロ。72時間以内の交通機関が無料+各種名所や提携ショップでの割引がきく。 これと市街地の地図を無料でもらう。この地図はバスや路面電車の路線が書いてあるのだが、大きいし、たたみにくいし、地図もゴミゴミして正直みにくい。 インフォメーションに寄った後、国立オペラ座の前を通るとなにやら列ができている。ちょうど10時からオペラ座内部のガイドツアーがあるのだった。せっかくだから参加しようと思う。6.50ユーロ。同じ時間帯にドイツ語と英語のツアーがあり、英語のほうに参加。日本語もあるようだが・・・。 まずはエントランスで説明を受け、その後舞台に行く。 舞台からぐるっと馬蹄形にすごい数の客席が5階建てで配置されている。 DSC_9242.jpg 一番下の客席に座って説明を聞く。 準備中の舞台の様子。バックステージやいろんな仕掛けがある。 DSC_9249.jpg 内部は結構複雑。そして内部をあがって・・・・ DSC_9255.jpg DSC_9257.jpg 一番いい席からの眺め DSC_9271.jpg 公演を見に来ることはあってもカメラを持ってこないだろうし、取れないような高価な席からの眺めを見ることができてよかった。これは価値あり。 ここオペラ座はもとより、他の名所にはモーツァルトのかつらと服をつけた人がチケットを売っている。急いでいるときに話しかけられるとけっこう面倒。しかもそこかしこにいる。 オペラ座にデモ隊が回ってきた時の様子。 DSC_9274.jpg お次は美術史美術館へ。お目当てはルーベンスとラファエル。ルーベンスといえばフランダースの犬で、ネロがどうしても見たいと熱望し最期に見ることができた絵を書いた人。ここにはそのものの絵はなく、美術のことはほとんど知らないが、どのような筆使いか見たい。ラファエルはあの有名なラファエル。イタリアの大聖堂の天井画を何年もかかって書いて、仰向けに書いていたものだから体が変な形で固まってしまったとか。。。 入場(9ユーロ)して手荷物を預ける。0.5ユーロ。 エントランスの天井画。 DSC_9282.jpg 内部はいくつもの大部屋とやや小さな小部屋がある。作品の数が多すぎて一つ一つじっくり鑑賞できない。足早にざっと見て、気に入ったものだけをじっくり見るようにする。 時代によって作風があって、古い時代と新しい時代を比較して、新しい時代は作画が洗練されていて、彩色も服のしわや顔の陰影などすごくリアルに凝っていて本物のようだ。 気に入ったのは、大天使ミカエルが悪魔を打ち倒し踏んづけているもの。ミカエルの圧倒的な存在感。悪魔の苦悶の表情。書き込み量がすごい。 内部が広く、部屋も多いので、すごい距離を歩いたのでくたくただ。 美術館から外に出て、マリアテレジア像の下で休憩し、次にどこに行こうか考える。 DSC_9284.jpg シュテファン教会に行くことにする。教会前はすごい人の多さ。教会の中も人が多く、ゆっくりできない。写真だけとってホテルに戻る。 DSC_9286.jpg DSC_9289.jpg ホテルに戻るのに、いろいろ道を間違ったり、方角が分からず迷ったりで、えらく時間がかかってしまった。今日は朝食以来何も口にしていないのでのどがからから。おまけに祝日でスーパーや多くのカフェ・レストランも休業。昨日買いだめしておけばよかった・・・。 ホテルに戻って少し休憩して、楽友協会で行われるウィーン少年合唱団コンサートに出発。またもや道に迷い、コンサート会場にぎりぎりに到着する。 中に入るとすぐに予約していたチケットをピックアップする。 今日は平土間の端っこの席。端っこだと片側に比較的自由がきいて、見えるポジションに動きやすい。 今日は昨日と比べてだいぶラフな服装の人が多い。多分ほとんどは観光客なのだろう。日本人も多い。それにしても日本人は写真が好きだな。前の列5人くらい日本人が並んでいたが、いっせいにカメラを舞台に向ける。 合唱が始まる。男の子なんだけど、女の子のような声。神々しい。20名くらいいて、その中には日本人?もいた。ドイツ語や英語の曲、時には幼稚園児がやる汽車のしゅっしゅぽっぽのようなパフォーマンスをつけながら、曲が進行していく。 公演は途中休憩を挟んで1時間半程度。合唱には詳しくないが、何となくやりたくなってきた。第9の合唱に参加しようかな。 さて、同じ場所で20時からモーツァルトのコンサートがある。それまで時間があり、いったんホテルに戻る。それにしても腹ペコでのども渇いたが、まだ補給できていない。 今度の公演は初めて時間にあわてずに来ることができた。チケットをカウンターで受け取って、座席に着く。ここはウィーンフィルニューイヤーコンサートで使われる大きな広間、黄金の間だ。うーん、ゴージャス。 席は平土間の後ろのほう、やはり列の端を予約した。昨日のコンツェルトハウスの公演よりも周りの客層が悪い。服装も普段着+少しαの人が多い。 演奏が始まると雑音が気になった。通路を挟んで隣の白人は荷物をがさがさ言わせているし私語も聞こえるくらいの大声、後ろの白人はガムをくちゃくちゃ。日本人や隣の中国人は、演奏をしていないときはカメラだが、演奏中は静かにしている。 演奏はと言うと、モーツァルトの服装とかつらをした楽団員、ソロ歌手がモーツァルトの誰しも聞いたことがある曲を披露する。やはり観光客向けコンサートかな。 パンフレットを5ユーロで買うと、結構ボリュームがあるように見えるが、各国語で書かれており、日本語もあり。 広告では結構日本(東京がほとんど)に来ているようで、席も3-8000円程度でそんなに高くない。 モーツァルトコンサートに限って言うと、演奏を聞くことが主目的ではなく、本場の舞台で雰囲気を楽しむことが重要かと思う。 プログラム以外にアンコールで、何か歌つきのもの、美しきドナウ、ラデツキーの3曲を行った。ラデツキーは手拍子したりなかなかノルことができる。 演奏の後ホテルに戻ると23時ですぐ寝る。