PHOTON

PHOTON:写真と音楽と旅行が好きな理屈屋の日記

上海博物館と、上海音楽院・徐家汇・上海体育館散歩

さあ、国慶節に突入だ。しかし特にすることがない。 せっかく1ヶ月半前に四川省への旅行を計画していたのだが、反日活動で会社から中止勧告が出た。 特例で日本に帰ってもよくなったが、上海に残ることにしたのだ。 とりあえずは、上海で最大の上海博物館に行ってみる。 人民広場を抜けて博物館へ行こう。 公園を通っていると、公園の道に傘を広げている人がいた。物売りかなと思っていたのだが、紙が貼ってあって、「上海女 80年 何とかかんとか・・・」と書いてある。 釣書だったexclamation さらに歩くと、壁にずらっと張り紙が並んでいる。 IMG_0626 これだけの張り紙があると、埋もれてしまう。この人のように、写真を貼ったり、手製のメモをつけている人がいる。 ちなみにこの張り紙は、1ヶ月10元の手数料で、業者が掲示しているものだ。 IMG_0629 結婚マッチングの場なのだが、ここにいる人は老人ばかり。当の本人の世代の人が見つからない。 思うに、一人っ子政策で子供は一人、老後が心配になった親が、娘(息子)を心配して、勝手に探しているんだろうか。 ここで、親同士のマッチングができれば、子供に、 「あんたが婿(嫁)を見つけてこないから、あたしが見つけてきたよ。一回軽い気持ちで会ってみな」 「そんな、お母さん、まだ結婚なんていいよ。」 「何を言ってるんだい、そろそろ結婚しないと、行き遅れてしまうよ。行き遅れたら、もう結婚できないよ」 「いいのよ、最近は晩婚化が進んでいるし。それに今はやりたいことがあるのよ」 「やりたいことってなんだい。遅くまで遊んでいるじゃないか。まあ、ダメ元で会ってみなよ」 「あっ、友達から電話がかかってきた。お母さんごめんね、ちょっと行かなきゃ」 「もう、あの子はああやっていつも逃げる・・・」 とか何とか、いう会話が想像できる。 日本でも、早く結婚しろ、と親から発破をかけられている人が同世代に何人もいるので、何かどこの親も同じだなあ、としみじみ。 今日は快晴。とってもきれいな青空。上海も意外と青空になるときはなる。 IMG_0630 上海博物館に着いた。やはり連休中と言うことで行列ができている。人数制限があるのかと思ったら、8000人を越えたら制限するらしい。見たところ、それほどは多くない。 IMG_0633 行列の原因は手荷物検査だった。 中に入るとそんなに混雑しておらず、人はやや多めだが、ゆっくり見学できなくもない。 これだけの規模の博物館だが、入館は無料だ。 青銅器、陶器、絵画・・・などの部屋に分かれている。入り口近くに解説の紙があり、日本語版もあるので、取っておくと良い。 まずは青銅器の部屋。古代王朝の商(殷)や周の時代の物が置いてある! それに模様がなかなか凝ったものだ。 その頃日本は縄文時代じゃないか。そんな時代にこんな文明が発達していたとは驚きだ。 IMG_0634 IMG_0635 IMG_0636 IMG_0637 商(紀元前17世紀)~三国(263年)のあたりの歴史がけっこう好きで、中国滞在中はこのあたりの歴史に迫る物を見たいと思っていた。 その商・周の時代のものが、今目の前にあり感激だ。 特にこの戈は 商の前、伝説の夏のものらしい。 IMG_0654 次は、石像の部屋へ。この部屋で一番目につくのは、一面に仏を掘ったこれだろう。 四方八方に仏が掘られている。もちろん裏面もだ。 IMG_0659 IMG_0660 ステキな顔の仏頭。 IMG_0661 このお宝のプライスは?一、十、百、千、万、十万、百万・・・というなんでも鑑定団の声が聞こえてくる。 IMG_0667 妙にコミカルな姿だ。 IMG_0670 IMG_0672 牡牛座のアルデバランジャイアンを足したような像。ポーズが決まってる。 IMG_0675 次は書道の部屋へ。 真っ先に展示していたこれ。教科書でみた甲骨文字だ! IMG_0676 少数民族の部屋にいく。中国には漢族+55の民族がいる。 少数民族には便宜を図っている面もあるが、実際は北京語以外での高等教育がなかったり、少数民族の歴史を教えられないなど同化政策があるようだ。 その一方で、優先的な大学入学、公務員採用、割引価格があるそうだ。実際HSK(中国語検定試験)の場合、一般人6級650元のところ、少数民族は120元だ。 どくろっぽいまがまがしいお面。 IMG_0681 次は、貨幣の部屋。この部屋は絵画や書道の部屋より人が多い!みんなお金が好きなのだ。 周のころのお金。 IMG_0683 時代が下がってきて、清の時代の太平天国のお金。 鋳造技術が上がっており、精緻な鋳造ができている。 IMG_0695 玉(ぎょく)の部屋へ。中国では玉が珍重されてきた。 璧(へき)。完璧の語源になった璧だ。 IMG_0702 玉でつくった副葬品 IMG_0703 ちょっとカワイイ、動物の玉 IMG_0706 写真が白飛びしているのだが、精緻な彫刻が施されている。 IMG_0707 博物館は2時間半ほど見て回ったら疲れた。 しかし、まだまだ時間がある。この前から気になっていたソニーの直営店へ行ってみることにした。 地下鉄に乗って、歩いて。准海中路のソニー直営店だ。行ってみたら、ビル全体が工事中で、営業していなかった。 なんてこと! 出かける前にホームページをチェックしていったのだが、そんなこと書いていなかった。サービスのかけらもないな。というか、国慶節で人の集まる時期に何を考えているんだか。 仕方なく、近くの上海音楽院という大学の周りへ行ってみる。この界隈は楽器屋が多いらしい。 旧フランス租界だったそうで、何となく通りもおしゃれな感じがするような。 IMG_0710 肝心の楽器屋の方は、どうにもこうにもいまいち。 確かに何件かあるのだが、お店は小さい。こぢんまりとしたお店で、種類や数は圧倒的に少ない。 楽器はピアノ、バイオリン系(ウインドーから見た感じでは、バイオリンとバスが多い)。 また、販売だけではなく、バイオリン工房もある。 楽譜屋もあるが、種類少ないが、上海の中ではまだある方らしい。 結局、楽器や楽譜の入手性は日本の方がよい。日本から持込むか、楽譜であればアマゾンで注文が便利だろう。 私も、2万円で買ったヤマハの中古を持ってきている。(高いヤツはもったいないので置いてきた) 事前調査なく来たので、今度はお店を調査してから来てみよう。 次は、買おう買おうと思っているスマートフォンを見に、徐家汇(シュウジアフイ)に行ってみた。 デパート。門前で、ダンスのショーが行われていた。カクカクダンス。(本当は何というのか分からん・・) IMG_0711 IMG_0712 ここは電脳関係の店が集中しているとか。ついでにソニー直営店へ行ってみる。 小さな店がかたまったデパートがある。やはり値段は高い。香港から輸入した方が安いな。 しかも凝った偽物が多いらしい。外側だけ本物で、中身の基板などは中国の無名メーカの物とか。 偽物が怖いので、買わず。 ここのソニー直営店も、商品の入れ替えなのか営業していなかった。ソニーやる気ない・・・。 地下鉄の駅を出てすぐのデパートの外壁に、大きくシャープの文字が。 今はぱっとしないシャープだが、中国には力を入れているのだろうか?その割にお店は全然見なかったし、携帯もシャープの携帯は一つもなし。 携帯はサムソン、ソニー、アップル、HTC、モトローラノキアが多い。 また、携帯の周辺機器は余り売ってなく、依然ストラップは未入手・・・。 どこに売ってるんだろう。やっぱネットかな。 次は、上海体育館に行ってみた。この周辺に気になるアウトドアショップがあるのだ。 地下鉄からけっこう遠い。今日は朝からかなり歩いており、しんどい。 最近、外出を自粛していたので、足が弱っている。 あった。アウトドアショップ。 IMG_0713 この後は、宿舎近くの日本料理屋で食べて帰った。 女将曰く、反日活動の後、お客が減って元に戻らないそうだ。 その店は、中国人8割、日本人2割くらいだったらしいが、どちらも減ったとのこと。 今日は旧暦中秋節中秋の名月だ。コンデジでうまく撮れない・・・。 IMG_0717 あー疲れた。明日は何をしようかな。