PHOTON

PHOTON:写真と音楽と旅行が好きな理屈屋の日記

ラオックスでSony Xperia TX LT29iを買う

今日は古北エリアとラオックスへ行ってみた。

7時に起きたのだが、いろいろ作業をしていたら昼前になってしまった。

特に用はないのだが、日本人駐在の多い古北エリアを見ておこうと思って行ってみた。

古北は、遠くもないのだが、宿舎と会社の移動線上にないため、あまり来る機会がなかった。

バスでぴゅーっと地下鉄水城路駅へ。

近くのビルに入ってみた。ブティックや日本料理屋があるが、営業していない店もあり、閑散としている。

少し南に行って、カルフール近くの万科広場へ行く。

昼なので、カレーライスを食べて行動再開。

その後歩いて上海世貿商城(上海マート)へ行ってみたが、国慶節中はお休み。

かなり無駄足をくった。

上海はでかい。ビルがでかい、いちいち効率悪い、一区画が遠い。道をミスったりすれば、かなりの体力と時間のロスとなる。

上海に来てから、1Day Tripすれば1.5~2万歩は歩いている。

地下鉄の駅を見つけて、四川北路のラオックスへ。スマートフォンを実際に触ってみたいと思ったのだ。

この前徐家汇の電脳ビルに行ってみたけど(この記事)、個人商店の寄せ集めがほとんどで、ニセモノも多そうだし、セールスが面倒なのでどうにも買う気にならなかった。

ここのラオックスは日本式の販売をしているとのこと、どれどれちょっと行ってみることにした。

地下鉄の四川北路駅を上がったが、見つからない。ちょっとうろうろして見つけた。

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1階がケータイ売り場。早速Sonyのコーナーへ。

事前に調べていた、Xperia TX, Acro S, S, Pあたりを触る。

すると早速店員が話しかけてきたが、「外国人なんであまり中国語は分からない、ちょっと見せて 」という。

しばらく、そのあたりの機種をいじっていると、カメラのがいいとか、これは最新とか、声を掛けてきた。

今、国慶節期間のセール中とのこと。

香港のSIMフリー販売で有名な会社との比較は下記。

 ・TX : 香港(最新なので未入荷)  vs ラオックス3,600元(=45,000円)

 ・Acro S: 香港(40,000円)    vs ラオックス3,500元(=43,750円)

 ・S  : 香港(31,000円)      vs ラオックス3,300元(=41,250円)

 ・P  : 香港(26,000円)      vs ラオックス2,600元(=32,500円)

単純比較ではもちろん高いのだが、実際に買うと送料約2千円と、関税がかかるため、そんなに大きな差はないと考えていた。

日本語使える?とか、カメラはどうやって取るの?など会話を続けたのだが、これがちょっとまずかった。

買う気ありと見られて、商売にも熱が上がってきた。

「これ3600元!買うの買わないの?国慶節のセールプライス、今しかないよ」

「あんたはTXに興味があるようだ、TXがいいよ、最新だし。」

じっくり見たいのに!

といっても、正直どれも同じに見えてきて、違いといえば本体の大きさ、持ちやすさしかない。

最終的に、「30分も迷って長いよ。決めた?」とか言い出す始末。

ちょっと頭の中で計算していたら、

「いくらなら買うの? 何かしゃべんなよ。」

とか言われる。

「等一下,我考虑考虑。(ちょっと待って、考え中)」

中国は即断即決の国柄だ。

中国の取引先から日系企業への不満として、決定が遅い、というのを仕事柄よく聞いていたが、まさにこれだと思った。

この売り場に来た時点で、「客は値段の条件が折り合えば買う」ことになっているのだ。

なので、早速価格の話から入る。

今日は性能や使用感を確認したいだけ、なんてのは他の店に行って、って言われるのがオチ。

なまじ、香港価格を知っていて、大差ないことが分かっているので、ちょっと見るだけだったのが、買う気になってきてしまった。

TXか、Acro Sで迷っていたのだが、迷いの原因は、大きさ。

TXは4.6インチ、Acro Sは4.3インチ。4.6インチは片手で操作しやすいかどうかが微妙なところなのだ。

最終的に、どうでも良くなってTXを買うことにした。デカけりゃ見やすいだろうと。

「TXの黒。3,500元でOKか?」

と聞くと、店員の兄ちゃんは(たぶんフリだろうけど)、首をひねって難しい顔をして、考えること5秒。

「OK, 黒はあるようだ。3,500元でキマリだな」

ところで、この3500元について。

初めにいくらで買う?と聞かれたとき、3000元とポロっと言ったら、速攻「买不了(売れない)」と言われて、他の客の相手をし始めたのだ。

たぶん、相場を知らないヤツ=買う気ないヤツ、と思われたに違いない。

そこで3000元はあり得ない価格。

机を見ると、意味は分からないが、4%割引とかかれた表示が見えた。

もしかしたら、4%分の携帯無料通話(中国はプリペイド式の携帯が主流なので、通話プリペイドカード)かもしれない。

しかし、日本式販売(※)の会社だし、ポイント4%還元と踏んで、3600×4% = 144元 の割引を言おうとしたが、現金還元はポイント還元より還元率が悪いと考えて、当初より100元引きの3500元で打診したのだ。

※:今は、中国の蘇寧電器に買収されて中国資本。

結果からして、もっと値引きできたかもしれないが、50元できるかどうかかなと思う。

たとえ運良く、もう100元=1250円下げたところで、たいした差ではない。

店員の兄ちゃんは、私が長いことかかっていることに、少しいらだちがあったみたいだが、買うと決めたら普通に戻った。

「ちょっと手続きするから、ちょっと待って」といって手続きを進めていく。

他の店員と一緒になって、POSシステムをいろいろいじっているようだ。

POSを特殊な操作をするということは、やはり、けっこうな値引きなのかな?

そうだ。そうに違いない。そう思った方が精神的に楽だ。

しばらくたってお会計。会計の場所まで一緒に行ってくれて、他の客を押しのけて私の番にしてくれた。

そして、自分のポイントカードをレジの係員に差し出す。

確かに、お会計3,500元。

また、機種の売り場に戻って別の場所から本物を持ってきた。

箱のテープを指さして、未開封であることをアピールしてから、封を開けて本体を箱から出す。

今使っているSIMを渡すよう言われて差し出した。

机の下からSIMカッターを取り出して、おもむろにSIMカードをカット。

えっexclamation

買う前に、今のSIMカードが使えるか聞いたら、

「使えるよ。換えてあげる」と言われた。

換えるって、あんた、それカードを切ったんじゃん。

あ~あ。会社支給のSIMカードなのに、どうしてくれるんよ。

店員の兄ちゃんは、その後も通話の設定と日本語入力の設定をして、私に渡した。

「誰かに電話掛けてみて」

誰かに掛けてみて、繋がることを確認すると、「よし完了。」

「おっ、やっと終わったね。ありがとう」

といって握手をして分かれた。

ん?何か変。そういや店員から、一度も谢谢という言葉がなかったな。けっこう高い買い物なのだが。

・買う気がなくて来たのに、買ってしまったこと、

・店員にせかされて決めた感じが否めないこと、

・香港の現地価格同士比較では高く、他の上海の店(43,000元程度)よりはかなり安いことは分かっているが、ベストな価格かどうかの自信が持てなかったこと

・画面の大きなTXで良かったのか、まだ迷っていたこと、

から、買った後かなりの敗北感を覚えた。

ラオックスの携帯の他の階も見てみる。

中国では、電器屋はメーカに場所を貸して、メーカ毎にブースがあり、そのメーカの販売員が販売を行う形式が一般的。

このラオックスは、日本と同じように、陳列棚に各メーカが置いている感じ。

・商品の種類は基本的に少ない。

・Micro SDも16GBまでしかなかった。

・なぜか日本のアニメのコーナーが小ある。ドラえもんとキティが大きな面積でぬいぐるみ等を売っている。その他、流行の新しいアニメの抱き枕や文具がある。

・事務・文房具のコーナーがあり、ちょっと可愛い、おしゃれなものが売っている。ただし種類は少ない。

 コクヨのキャンバスノートを探しているのだが、どこにもない・・・。

・楽器コーナーはあるが、電子ピアノが数台と、安物のギターが数本、ちょっとローランドの電子ドラムとアクセサリーがある程度。

・その他、テレビ、掃除機、冷蔵庫、洗濯機など他の店と同じような物。

・ラインナップは日本のメーカが多め。カメラやテレビはソニー、家電はパナソニック

 携帯では初めてシャープの売り場を見た。(小さいが)

売り場面積の割に商品の種類が少ないのは、今まで行ったところ全部でそうなのだが、何か理由があるのだろうか。

敗北感にさいなまれながら、とぼとぼ帰路についた。

今日はけっこう早く16時に帰った来た。

その後、携帯をいろいろいじっていると日付を越えてしまったexclamation

こんなに時間がかかったのには、訳がある。

ほんと、いじっていると敗北感がますます大きくなってきて、自分のうっかりに茫然自失。

その話はSony Xperia TX LT29iのレビューにて!