昆明・麗江旅行'13 (2日目)
2日目だ。7時に起きて、ホテルで朝食を食べ、8時半に出発。
昨日乗った50番のおんぼろバスに乗って東部バスターミナルへ。
昨日とは違って、ターミナルはけっこう人が多く、バスチケット売り場は行列ができていた。
石林に行こうと思って、石林行きをくれというと、なくなったとのこと。え~と思って、様子を見ていたら、他の石林行きの中国人が係員に聞いていた。人が多く、春節でバスが少ないので、出発できるバスがないとのこと。待っていても増発の可能性は分からないそうだ。
石林はあきらめて、九郷へ行くことにした。九郷に行くには、昆明からバスで一時間の宜良へ行き、宜良から九郷まで行くことになる。
宜良行きのバスチケットを購入(18元)し、バス乗り場に行くと、ギリギリ最後のひとりで乗り込めた。
その代わり、バスガイドさんが座る補助シートだが。時間を節約できたのでよしとしよう。
宜良につくと、早速九郷行きのバスチケットを買う。10元。
チケットを見ると、12時半出発。2時間待ち。時間がもったいない~。
周辺を散歩することにした。上海は灰色にいつも曇っているので、青空が気持ちいい。
宜良駅前の広場
宜良バスターミナル
周辺には、公共バスの乗り場や、乗り合いタクシーもある。買ったチケットは2時間待ちだが、時間がもったいないので、乗り合いタクシーに乗ってみることにした。
よく分からないが、地元の人と一緒に揺られること40分。満席なのに、更に途中で手を挙げている人を乗せる。席がないので、風呂で使うプラスチックの椅子が用意されている。
その後10分くらいで、周りに赤茶けて木もまばらで何もないところにきた。
突然、降りるよう言われる。先に金払えと。別の人を送ってから、またここに引き返してくる。それまで待てだって。
そんなこと言われても、信用できないし、こんなへんぴなところで降ろされたら帰れない。これはやばい。
私の他にも4人の若者が降ろされた。でも彼らは地元民のようだし、何とかなるかもしれないが、外人がこの状況はまずい。タクシーもないし、それ以上に車がほとんど走ってない。
こんなことなら、2時間待ちのバスに乗れば良かったと思ったが、後の祭り。
ケータイのGPSで確認すると、九郷までは、直線4kmくらい(後で測ると実際7.5km)。待ってみて、最悪来なくても、歩いて九郷までは行けそうだ。九郷は観光地だから、帰る手段はあるだろう。
歩ける距離であることを知って、かなりほっとした。
たぶんここで降ろされた。
それでも、歩いたり、誰かに助けを呼ぶのは面倒だ。不安になりながらも、20分ほど待って、さっきの乗り合いタクシーが帰ってきた。よかった。
それから15分くらいで、九郷に到着。
九郷は、大きな鍾乳洞が有名だ。この地域のカルスト地形は、「上に石林、下に九郷」といって、地上部分は石林のような奇怪な石柱を形作り、地下には鍾乳洞・地下渓谷を形作った。
少数民族の服装で御輿を担いでいる。
人は想像していたように多い。入場券は、90元だが、春節割引で72元だった。
まずは、渓谷を手こぎボートで回る。ボート代は入場券に含まれている。30分くらい並んだかな。
でもその価値はあった。
何万年も掛けて作られた鍾乳石を、オールでつくのは残念でならない。
ここでボートは折り返す。
この後は、地下に潜って鍾乳洞を探検だ。と言いたいところだが、人が多すぎて、風情も何もない。
狭い通路を団子になって進んでいく。
ふと、大きな広い空間に出た。何やらステージをやっている。
登るな、と書いてある看板は、駐車禁止の標識と同じく、意味をなさない。
洞窟に、いろいろな彩色の電光をあてている。ほんと風情がないというか。投光器が置いてある場所はもちろん鍾乳石が破壊されている。
とはいえ、スケールが大きな奇岩がならぶ。
地下の滝もあり、圧倒される。
棚田のようなきれいな造形。
マナーやごてごてした演出が気になったが、大自然を感じることができて、満足。
上り下りを含み、かなり歩くので、疲れた。日の昇っている内にホテルに着きたかったので、時間があまりなく、少し急いで回った。とは行っても人が多く、ペースは全然上げれないが。
最後は、リフトに乗って入場門まで帰る。
このリフトも混雑。40分は並んだ。
その最中、ある一家の代表者が列に並び、他の家族がベンチに座っていた。そして、他の家族が代表者が並んでいるところに横入りしようとしたら、係員が制止した。代表は、「並んでいるのに何でダメなんだ!」と怒っている。
係員は、「他の人の分まで並んで"席取り"するのはダメだ、自分で並ぶように!他の家族もちゃんと並んでいるだろう。」といって口論になっていた。
やはり中国でも、行列の"席取り"はマナー違反なことを認識している人はいることに、ちょっと感動した。適切に行列を制御する係員に、好感を持った。一方で、日本人でも他の人の分まで席取りし、注意されると口論を始めるヤツいるなと思った。
最近の日本は、中国人のマナーが悪いことを嘲笑するが、昔は日本人もそうだったし、最近はマナーが悪いヤツも増えており、中国化している印象を持っている。
ようやくリフトにありつけた。
先ほどまで通っていた洞窟。
3時半に洞窟を出て、駐車場に戻る。駐車場には宜良行きの公共バスがあり、乗り込んだ。
乗り込んだものの、なかなか出発しない。満員になるまで出発しないのか、それとも1時間に1本なのか、結局1時間待って4時半に出発した。(10元)
宜良に到着。宜良のバスターミナルで昆明行きのバスチケットを買おうと思ったら、既に窓口は終了。
またも昆明に帰れるか不安になって、周辺を歩き回ると、昆明行きのバスがあった。
チケット窓口が終わりになってもバスはあって、バス車内で買うようだ。
乗り込もうとすると定員オーバーとのこと。次のバスがすぐ来るから待つように言われた。
確かにすぐに次のバスが来た。しかしなかなか発車しない。40分くらい待ってようやく出発。
ここから東部バスターミナルへは、1時間。バスターミナルに到着すると、またも東部バスターミナルは閉まっていて、公共バス駅へ行けない。しかも前回乗り越えた道は警備員に制止された。
ぐるぐる他の道を探し、30分くらい無駄に時間を食った。ようやく乗り越えられるところを見つけた。
既に当たりは真っ暗。公共バスがなくなっていたらどうしよう、と不安になったが、駅に着いたらすぐに50番バスがやってきた。
ホテルに戻ろうと思ったが、一端落ち着くと行動する気にならないので、先に夕食に行くことにした。そういえば、昼食は何も食べていない。水だけだ。
ホテルの近くにパークソンのデパートがあり、味千ラーメンを見つけた。困ったときは味千ラーメン。
海鮮ラーメンとビールで51元。海鮮ラーメンは、熱くなくて余りおいしくなかった。餃子は売り切れ。
パークソン横の橋から。桃源郷だって。夜はまるで、夏の夜のような気候だ。真夏の夜の夢を思い出した。
ホテルに戻ると、ぐっすり寝た。