昆明・麗江旅行'13 (3日目)
3日目。今日は昆明の市内観光。会社の昆明出身のスタッフ"雲南少女"に昆明を案内してもらうのだ。
先日忘年会で席が隣になって、いろいろ話す内に、昆明に来たら案内してあげる、というので、今度春節に昆明に行くという話しで、案内してもらうことになった。心強い
9時半にホテルまで来てもらって出発
まずは、カモメを見に行く。雲南省のような内陸にカモメが飛来するらしい。
カモメといえば、消~える、飛行機雲~で有名な海辺が想像されるが、昆明の滇池にやってくるそうだ。
バスを乗り継いで、滇池のほとりの海埂公園に行く。この公園はひとり8元。
公園だがお金を取る。このときは、市民の憩いの場で、何でお金を取るんだ、と疑問に思ったが、この意味は後で分かった・・・。
カモメ用にエサを売っていたので、買ってエサをやる。すごい勢いで集まってくる!
手の平にエサを置くと、カモメが警戒しながらも寄ってきて、何羽かは手の上のエサを取っていった。
また、私たちのすれすれを、カモメの軍団が弾丸のようにすり抜けていく。ちょっとこわい。
空中にばらまいたエサをキャッチ
ひとしきりカモメと戯れた。滇池はかなり大きく、海のように見えるが、ここは内陸。湖だ。
"雲南少女"によると、子供の頃は湖水は透明で水浴びができるほどだったそうだが、今は泥水のようによどんでおり、藻が繁殖している。
また、池ができる伝説も教えてもらった。
できるだけ中国語を使いながら"雲南少女"と会話する。中国語、けっこう上達したんじゃないのと、鼻が伸びそうになる。
隣接する雲南民俗村に行く。
雲南省は、少数民族が占める割合が高く、漢民族が67%、その他33%が様々な少数民族からなっている。雲南省にしかいない民族が15ほどいるそうだ。(ちなみに、中国には56の民族がいることになっている。)
公園から民族村後門までけっこう距離がある。入ろうとしたところに、電動カートがやってきた。
"雲南少女"が電動カートの運転手と少し話し、タダで乗せてくれることになった。その運転手から20%割引で民族村の入場券も購入できた。おそらく、"雲南少女"がいない場合、外国人は正規料金だっただろう。
民族毎に家や生活の様子を展示しており、その民族衣装を着た人がいたりする。春節ということで、餅をついているなど、ちょっとしたイベントも行われていた。
四合院のような家造り。
象のショーも行われていた。
中央の象がショーをしている間、他の象は観客と戯れている。というか、象のえさとしてサトウキビ売りが頻繁に通りかかり、子供達がサトウキビを親に買ってもらい、象にやっている。
そろそろお腹も減った。民族村の中よりも、外で食べたい。外に出ようとしたところに、カーニバルの行進が通りかかった。
春節につき、特別イベントがあって良かった。
民族村の正門
この後、市の中心部にバスで戻り、市場を案内してくれた。
民族デザインの雑貨や、通常のおみやげの他、インコ、オウム、その他熱帯の鳥、そのエサの昆虫・ミミズ・ムカデ類、ウサギ、モルモットなどのペット、生花などなど様々な物が売られている。
花については、昆明は重要な花卉市場だ。中国国内向けはもちろん、欧州から輸入した花の苗を昆明で育てて、日本に輸出したりしているようだ。
"雲南少女"の前職は、昆明の日系花関連会社だったそうだが、いろいろとおもしろい話しを聞いた。
その後は、本当に腹が減ったので、米の麺を食べることにした。
辛いといわれたが、それほど辛くはない。
黒蜜が入ったトコロテンのような飲み物。
昆明のシンボル 金馬門と碧鶏門
さて、食べた後には、昆明の原宿を通り抜けて、翠湖公園へ行った。
市民の憩いの場の翠湖公園であるが、ここは無料。なので、人がすごい。とてものんびり憩える場所ではない。
普通の人に加え、屋台・物売りなども大勢いて、食い散らかしたゴミがそこここに捨ててある。
これを見て、海埂公園が有料な理由が分かった。
公園の様子。
公園を一巡りし終わり、特に用はないが、公園の北隣の雲南大学へ行ってみた。
この大学近辺は外国人も多いようで、欧風のバーがいっぱいあった。春節中なので、人はまばらだ。
大学の近くに日本の漫画が置いてある店を発見し、軽く覗いてみた。
中国語版の漫画、同人誌、ちょっとキケンな分野の本まで、わりとある。ドラえもん、ちび丸子、ドラゴンボール、コナンといった定番のもの以外にも、最近の作品もあった。
さてさて、そろそろ日も暮れてきた。夕ご飯を食べに行こう。
"雲南少女"オススメ雲南料理の店に行った。人気の店のようで、店内は満員。外で順番待ち。待つこと20分ようやく中に入れた。
今日の夕食は豪華。
豚肉、セロリなどの野菜炒め
牛肉の焼いた物。新疆の羊肉串焼きのようなヤツの牛肉板。
紫の餅米とパイナップル
揚げ豆腐
なかなかおいしかった。食べ終わって、お会計の時、なぜかスプライトをくれた。
何で?ってきいたら、正式領収書を要らない代わりに、安くして、と交渉したらしい。
正式領収書が要らないと、税金をちょろまかせるらしいのだ。
帰り際、非常感謝!、とお礼を言って、準備してきたチョコレートを"雲南少女"に手渡した。
いやー、地元っ子に案内してもらっていろいろとおもしろいことが聞けたし、本当に楽しかった。
昆明の観光名所の第一と言えば石林で、日程上今回の旅ではもう行けない。
しかし悔いはない。また昆明に来る際に行けばよいのだ。
"雲南少女"に、じゃあ上海で再見、と言って分かれ、ホテルに歩いて戻った。