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PHOTON:写真と音楽と旅行が好きな理屈屋の日記

レンタルバイク

記事が後先になりましたが、レンタルバイクを借りてみました。

バイク本体については、他の記事に書きました。

ここでは、レンタルバイクというシステムについて。

実際に借りた大手の業者さんの経験談です。

【メリット】

①購入・維持するよりは、安いこともある。

②遠方の目的地に乗っていかなくてよいことで、ツーリングに集中できる。

③いろいろなバイクに乗れる

④いつも良好なコンディション

【デメリット】

⑤購入・維持と比べ、割高になることもある。

⑥営業時間内に貸出・返却する必要がある。

⑦店舗まで行く必要がある。

⑧保険の補償内容がチープすぎる

⑨好みのカスタム・オプションがつけられない

⑩人のバイクなので怖くてライディングを楽しめない

1. 費用について(①⑤)

 ・私の興味がある750-900cc程度のバイクだと、年15回(1回=8hr)以上

  乗れば、購入の方がレンタルよりお得だと、試算しました。

  (マイガレクラブで30%offの車両利用時)

  私の場合、年20回は利用しそうかな。購入の方がお得のように

  感じますが、ライフステージの変化でどうなるか分かりません。

  費用だけでは、甲乙つけにくいので、以下です。

2. 利便性(②⑦、⑥)

 ・店舗に赴く必要があるのは、近距離では面倒ですが、

  遠方では、そこまで自走をしなくてよいので、楽にはなります。

  ただ正直なところ、飛行機や新幹線などを利用するくらいの遠方

  ツーリングは年に何回あるか。

  また、店舗のロケーションも、駅から徒歩10分なんかいい方で、

  公共交通機関を乗り継いで時間のかかる場所にあるところも多いです。

  荷物が少なければよいですが、マイヘルメットやキャンプ道具

  などがある場合は、公共交通機関での移動はしんどいです。

  結局、レンタルバイクでは、走りに行くしかできないんですね。

  

 ・営業時間は、開店10時~10時半、閉店18時~19時で、渋滞の少ない

  朝や夜間が使えないのは、時間ロスです。

  返却が遅れないように、余裕を持って家路につかなければいけません。

3. 補償内容(⑧)

 ・家族のいる身にとっては、補償内容が薄いのが心配です。

  対人:無制限・・・OK、

  対物:1000万円・・・無茶な運転する気はないが、少ない。

  搭乗者傷害:500万円(死亡・後遺障害のみ)・・・けがは補償なし。

     死ぬか死にかけるような大事故のみ。しかも出ても500万円。

     自分の遺失利益や家族への保障を考えると、怖すぎる。

     無茶な運転はしないが、万一自損事故や当て逃げとかで

     相手が特定できなかった事故、相手が無保険な場合など、

     全額自腹ってこと?

  車両補償:私の興味あるバイクで、免責10万円。小規模の事故や

     立ちゴケは、10万円に収まる場合も多いと思うので、

     たいがい自腹。

  営業補償:2万円

 ・ちょっと立ちゴケしただけで、数万円が飛んでいきます。

  レンタル料で約2万円を払っているので、6~10万円弱は失います。

  8時間のレンタル時間で、6~10万円弱。

  iPhone買えます。近場の海外旅行に行けます。資格の教材買えます。

  リスクが大きいです。

4. メリット面(③④)

 ・いろいろな車種に乗れてよいです。

  もう一歩考えると、いろいろな車種に乗る場合っていうのは、

  車両購入の検討のための試乗ではないでしょうか。

  リピート利用が進むと、好みが分かり、特定の車種に

  収束しそうな気がします。

 ・いつも良好なコンディション。これは、ずぼらな私には

  助かります。オイル交換も、チェーン注油も、洗車もぎりぎり

  になるまで後ろ倒ししてるので・・・。

2.3.のデメリットが私には大きすぎて、これに気づいた(実際に乗って

実感した)ので、当面利用を封印しようと思います。

さて、レンタルバイク経営については、どうなのでしょうか?

いろいろ見ていると、バイク屋か教習所が運営しているところがほとんどのようです。

整備にスキルや工具が必要なため、レンタルバイク単体の事業では厳しいのでしょう。

外注してしまうと、費用が高くつきますし。

以下、勝手な試算。

貸出回数 56回 (週1回)、無事故が続くと想定して、

売上:1,100千円

費用: 680千円 (3年償却、償却後売却。売却金額は費用を補填)

売上総利益: 420千円

売上総利益率:38%

このランクのバイクの台数20台の比較的大型店舗だと、売上総利益:8.4百万円/年。

この要領で、中小型バイク20台は、平日も借りてくれる利用があって、

年間150日の場合、売上総利益:3百万円/年。

二人この事業専属で雇うと、その他の営業費用もかかるから、

40台持って運用しても利益は薄そうな感じ。

スタッフを他の事業と共用するから運営できるのね。

これだと、(絶対言えないけど)事故ってくれた方が、もう少し儲かりそう。

免責額が高すぎて、借りた人の自腹賠償が最も多そうで、その場合は

保険料のアップはなし。一方で、部品代+工賃を借りた人からもらう。

大事故廃車の場合は、時価の補償あり、

中事故(車両補償の免責越え)は、レンタルバイク屋の持出しになって

損するけど、持出し額の上限は、時価

圧倒的に小事故(車両補償の免責内)が多いのではと思う。

営業の機会損失についても、大事故廃車の場合は免責5万円

(だいたい3週間)のうちに即車両入替え、中事故の場合は、

免責2万円(だいたい2週間)のうちに修理をすれば、損失は避けられる。

そもそも、レンタルバイクを借りる気になっているお客さんは

借りる日程が決まっている人か、どうしてもその車種に乗りたい人が

ほとんどだろう。前者なら、別の車種にするし、後者なら予定を後ろ

倒しするので、借りてもらえる回数は変わらないかもしれない。

ざっくりと頭の中の試算なので、あってるか間違ってるかは知りません。

さて、ユーザー目線に戻って、リクエストするなら、

 ・もう少し古くて、傷があってもいいので、定番でぐんと安い

  車種を設けてほしい。

  (支払い金額の引き下げと、補償内容の充実)

 ・年齢割引とリピーター割引がほしい。

 ・営業時間が短すぎるので、便利な場所で早朝深夜営業してほしい。

もちろんいろんな意見がありますので、私の感想でした。