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41歳からの中小企業診断士の学習 9 (2次試験 学習の教材)

2次試験の学習の教材は下記のみです。

  • ふぞろいな合格答案15(R3年版)
  • ふぞろいな答案分析6(R2, R1年)
  • ふぞろいな答案分析5(H30, H29年)
  • ふぞろいな合格答案10年データセット(H19-H28年)
  • 中小企業診断士2次試験事例Ⅳの全知識&全ノウハウ
  • 中小企業診断士の試験次試験合格者の頭の中にあった全知識

 

下記は、学習といえるほど利用していないものです。

 

ふぞろい・・・シリーズ

ふぞろい系は、以下の要素のうちこのように収録されています。
合格答案はフルバージョンで、その年のコンテンツがすべて収録されています。
合格答案が2年貯まると3年目にコンテンツを削って合冊され、答案分析となるのでしょうか。
私の受験年は、このように買わないと揃いませんでした。売り方が「ふぞろい」・・・。

 

1冊の
掲載年数

再現答案 解説

有志の勉強方法や
試験時間中の思考

他特集
合格答案 1
答案分析 2 - -
10年データセット 10 - - -

 

ふぞろい系のミソは、再現答案です。合格者や不合格者の当日の答案と評価を募集して、有志が分析して、点数の取れているキーワードをランキングしているのです。この本の意義はこの部分にあります。
加えて、解説があればより理解は促進します。

解説は、先生vs生徒の対談形式になっています。まじめに解説してくれたらいいのですが、しょーもないコントがちょくちょく挟まっており、読みにくい・・・。これが伝統のノリなのかもしれませんが、ウイットがきいているわけではなく、かなり寒いです。
しかし、考え方やポイントは参考になります。解説がある答案分析と比べて、解説がなくキーワードが羅列してあるだけの10年データセットでは理解度が全然違いました。

合格答案だけに含まれている、有志の勉強方法や試験時間中の思考は、私は不要でした。この部分が本の半分ほどを占めており、水増し感があります。分冊して安くしてほしいです。

私は、別記事の実績のように、R3~H22までの10年間まで学習しました。
古い年数になるとけっこう問題の傾向も変わってきているので、それをやるより、もう1回新しい年数の問題をやった方がいいとの考えです。もう少し古い年数は減らしても良かったかもしれません。

多少の難点はありますが、「ふぞろい・・・」がないと始まりません。
なお、1次試験結果発表後にすぐに品薄になります。自己採点をすることで、1次試験の即日~翌日には手応えは分かるでしょうから、すぐに注文した方がいいです。
特に最新年の合格答案です。売り切れになると、待てば後日再入荷しますが、学習できない時間ロスが発生します。

中小企業診断士2次試験事例Ⅳの全知識&全ノウハウ(=全知全ノウ)

事例Ⅳは財務会計問題で、これは計算問題が多く、答えがほぼあります。(唯一解ではない場合があるが、絞れる)
計算問題については、会計の職業人ではありませんので、初見ではまったくどう解けばいいか分かりませんでした。しかし解法があるので、学習すれば成果がでる科目だと思います。(結局本試験では爆死しているのですが・・・)
事例Ⅳのみ、他の事例とは毛色が違うので、別で重点的に学習する方がいいと思います。

この教材は、本当に何回転もしました。
意思決定会計分野は12回転している問題もあります。
さすがにこれだけやると、解法の大筋は覚えていますが、小学生でもしないケアレスミスをしてしまいます。計算機を押し間違えたり、ある要素を忘れていたり・・・。ほんとに自己嫌悪との戦いでした。

それでも試験直前になると、これだけやったんだしな、と自信をもって試験に臨むことはできました。本試験で全くできず、ヘコむことになるのですが。

 

中小企業診断士の試験次試験合格者の頭の中にあった全知識

問題集だけだと、情報が整理されていません。本書は、事例1~4を解くのに必要な知識がまとまっています。
2次試験は問題を解くのにしっかり時間をとって問題に向き合う必要があるので、電車の中では学習できませんが、これをスマホに入れておくと、スキマ時間で知識を確認できるので重宝しました。
また、2次試験当日の休憩時間での確認や口述試験の対策で、想定問答を作る際にも役立ちました。

 

スタディング

1次試験では重宝したスタディングですが、2次では学習教材としては出番なしでした。
いちおう2次試験の解説の動画は視聴し、教材をダウンロードしました。
2次試験は答えが一通りではないので、答えが一つしか書いていない非公式模範解答をみても自分が腑に落ちないんですよね。

2次試験の事例1~3の勉強は、回答を覚えるのではなく、ロジックや考え方を学習するので、自分がしっくりくるやり方で進めないと本番で再現できないです。

ただし、スタディングでも大きく助かった部分がありました。
「必要なキーワードを切り出して、それらを組み合わせてロジックを立てる」考えは、後に自分なりのやり方を見つけるベースとなりました。


スタディングのロジックマップの回答用紙がいい感じでキーワードやロジックを書き込むスペースがあり、白紙の回答用紙だけ利用しました。

 

小が大を超えるマーケティングの法則

SNSで知ったのですが、中小企業診断士の試験作成委員の方が執筆されており、試験の根底に流れる考えが書かれているようでした。
出張の飛行機の中でさくっと一読しました。試験の参考にはなりませんでしたが、根底に流れるのは、「差別化集中戦略」だと分かりました。中小企業の助言は、それを踏まえた回答が基本です。

 

気になっていたが買わなかった教材

意思決定会計講義ノート (通称:イケカコ)
事例4の意思決定会計に使えるハイレベルな問題集。元は公認会計士向けの本だそうですが、中小企業診断士用にも使っている方も多いようです。
診断士用ではなく、出版年も古い書籍なので、ここまでいるかなあと疑問でした。
全知全ノウを何回転をしても一発で回答が合うことがなく、私のレベルでは全知全ノウを完璧にする方が先だと思い、パスしました。
結局本試験では、他の問題で手一杯で意思決定会計は問題文を読むこともできず、捨て問でしたので、余計な学習をせずによかったです。

他の教材
いろいろ手を広げるよりは、今ある教材や過去問に集中しようと思い、他の教材は手を出しませんでした。新しい問題をするよりも、過去問を完璧にした方がよいです。

 

資格学校の模試
得点調整を考慮した自分のレベルにはあまり興味がなく、得点調整なしの素点で合格点とればいいやん!と思っていました。本番はそうはいきませんでしたが・・・。
結局、人見知りでめんどくさがりなのが奏功して、模試は受けませんでした。

途中、何度もこの学習教材だけでいいのか?と悩みました。
SNSでいろいろと教材情報が流れてきて、誘惑を受けました。
しかし、「持っている教材を完璧にやる方が先」、「採点基準が公開されていないので、非公式模範解答は合ってるか分からない」と信念を強く持ってやめました。